会長挨拶

  • 会長近影
  •  第23回目となる日本小児麻酔学会大会を、2017年10月7日、8日の二日間にわたり、九州大学医学部百年講堂・九州大学同窓会館で開催いたします。
     大会テーマは「多様性と標準化」としました。「多様性」は裾野を広げて選択肢や可能性を増やします。技術を洗練して一定の品質を維持しつつ一般化するためには「標準化」が求められます。対立する概念とも言える「多様性と標準化」をキーワードとしながら、「こどもの麻酔」の領域における科学と技術の向上をめざして、楽しく学び、意見を交わしていただけるように、準備を進めて参りました。
     モニタリングや治療技術の進歩により、周術期の安全性は着実に高まりつつあります。それでも、圧倒的な数を占める成人症例と比較すると、こどもの周術期管理の機会は必ずしも多くはないでしょう。たまに遭遇する赤ちゃんの麻酔で、輸液の選択や投与速度・薬剤投与量の決定に戸惑うかもしれません。気道・呼吸管理や血管確保に困難を覚えることもあるでしょう。何より、こわれてしまいそうで怖い。その「怖い」「こわれそう」という感覚を大切にしながらも、むしろ大胆かつ強力に、処置を進め薬剤投与量を決める局面もあります。施設毎に培われた多様な方法論を持ち寄って、背景理論や具体的な手法を討論し、共通点を探って標準化につなげることができればと思います。
     本大会では、先天性心疾患の周術期管理、ならびに解剖学的特徴を踏まえた小児の気道管理のシンポジウムを通して、小児麻酔の基本を押さえることとしました。国際保健と小児麻酔のシンポジウムでは、タイの保健事情やアジア小児麻酔学会(ASPA)の取り組みをご紹介いただき、我が国の麻酔科医ができることについて考えてみたいと思います。小児麻酔の臨床で大切なテーマとして、小児脳波、TIVA、救急・集中治療、感染制御、臨床研究、臨床倫理を取り上げ、それぞれの分野で精力的に活躍されている先生方にご講演いただきます。小児気道管理と小児末梢神経ブロックのハンズオンセミナーは、ここ数年で定番になりつつある人気プログラムです。若手麻酔科医の観点から考える教育的セッション「若手研究奨励講演」は、公募による6つのテーマを取り扱います。一般演題は医師部門117、看護部門7、合計124演題のご応募をいただきました。医師部門は4演題を大会1日目の口演セッション「困難な症例に学ぶ」、113演題を2日間にわたる19のポスターセッション、看護部門は7演題を大会2日目に2つの口演セッションとして採択させていただきました。看護部門は口演セッションに引き続いて小児周術期看護に関する懇談会を企画しました。この機会にどうぞ奮ってご参加いただき、意見交換と施設間の交流を図っていただけると幸いです。
     会場に隣接して九州大学医学歴史館(入館無料)があり、セッションの合間などにお立ち寄りいただけます。黒田家の菩提寺であった崇福寺、福岡藩祖黒田如水(官兵衛)を初めとする歴代の黒田家墓所も、会場から徒歩圏内にあります。会期にあわせて秋の博多・福岡の観光やグルメをお楽しみいただくのもまた一興と思います。
     日本小児麻酔学会第23回大会への皆様のご参加を楽しみにお待ちしています。

日本小児麻酔学会 第23回大会
会長 水野 圭一郎
地方独立行政法人福岡市立病院機構 福岡市立こども病院
手術・集中治療センター 診療統括部長

ポスターイラスト

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